カナダ人が子供に読んであげたい本 [読書]
さて皆様お待ちかね(であることを期待しています)、前回の続きです。
「7歳くらいまでの子供にいい本」を求めてのステファニーの質問に寄せられた、アラサー&アラフォーカナダ人たちの回答をご紹介します。なお、今回は「回答者が答えた原題」+「Amazon.jpで発見できた日本語版の写真」の組み合わせでご紹介。絵本は絵がないと、ですからね。なおAmazon.jpで日本語版が発見できなかったものは原書の写真(+筆者が直感で訳したタイトル)でご紹介します。
それでは、始まり始まり。
***
キースさん(男性)
「僕が好きだった本はこのとおり。理由は、まず絵が素晴らしいこと。あと、遭難した感じと、冒険、そして最後には帰ってくるっていうテーマが好きなんだ」
・Corduroy(コーデュロイ)
・Scuffy the Tugboat(引き船のスカッフィ)
・The Little Red Caboose(小さな赤い貨車)
・Wynken, Blynken, and Nod(ウィンケンとブリンケンとノッド)
筆者の思った事:やっぱり男の子は乗り物が好きなんですね。そして家出風の冒険と、もちろん自分のおうちに帰ってくる事も。
* * *
ジェニファーさん(女性)
「私、そのくらいの時に自分の読んでた本を覚えてないのよ! うちのママはレオ・レオー二が好きなんだけど。もっと後のことだったらよく覚えてるんだけどなあ」
筆者の思ったこと:「7歳くらいまで」という条件だったので、仕方ないですね。残念。
* * *
ローラさん(女性)
(コメントなし、本のタイトルのみ投稿)
・Corduroy(コーデュロイ)
・The Very Hungry Caterpillar
・Love You Forever
・Amelia Bedelia(アメリア・ベデリア)
・Danny and the Dinosaur(ダニーと恐竜)
・The Lorax(ロラックス)
筆者の思った事:聞いた事のない作品が多いですが、中でも「ロラックス」が気になってたまりません。
* * *
トリサさん(女性)
「7歳児向けかどうかはわからないけど、大好きだった本。あと、今欲しい本が2冊あって、どちらもオリヴァー・ジェファーズの本なの」
・Le Petit Prince
・Winnie the Pooh
・The Giving Tree
・Lost and Found
・Up and Down(上にいったり下にいったり)
筆者の思った事:『星の王子さま』は筆者も大好きです。それから『おおきな木』は素晴らしい作品です。解釈が難しいですが、わたしなら無理に説明しようとせず、読む子どもさんにゆだねるでしょう。
* * *
チャールズさん(男性)
「色々あるけどこんな感じかな。あと、ピーターラビットのシリーズが好きだね」
・The Mouse and the Motorcycle(ねずみとオートバイ)
・Harold and the Purple Crayon
・Berenstain Bears -Bears in the Night(ベレンスタイン・ベアーズの「夜のくまたち」)
・Papa, Please Get the Moon for Me
筆者の思った事:チャールズさん、乗り物、動物、家族と幅広いですね。子供の時ってなんでも好きになれるものですもんね。
* * *
K(筆者、男性)
「僕は英語ネイティヴじゃないから、カナダの7歳児がどれくらい読めるのかわからないけど、英語の本ではこれが一番オススメだね」
・Watership Down
筆者より:23歳の時に読んでも難しかったです。っていうかやっと思い出したけど、英語圏で7歳って言ったらアルファベットを全部覚えた直後くらいなのでは…
* * *
シュアンイェンさん(女性)
「私は“The Velveteen Rabbit”が好きで好きで好きでたまらなかったの! 捨てられたり、忘れられたり、置いてきぼりにされたりするものが、なぜか心に触れるみたい。アニメでいうと「ブレイブ・リトル・トースター」ね。
…あと、フランスの“Le Petit Nicolas”のシリーズにも一時期どっぷりだったわ。小学生の男の子が主人公なんだけど、ユーモアとフランスっぽさが詰まってて最高! ちょっと不条理なところもあるんだけどね」
筆者の思った事:カナダは英語とフランス語が公用語なので、2つの言語の本が簡単に見つかるのでしょうが、どちらにもハマることができるとはスゴいっ! 子供の能力は無限大ですね。
* * *
シュアンイェンさん(女性)再投稿
「読んでもらった本で好きだったのは“Charlotte's Web”。クモさんがすっごくいいのよ! あと魔女たちもね」
筆者の思ったこと:めっちゃ読みたい…
* * *
残念なことに、返信はここで打ち止めでした。いやー面白かった。
それにしても、筆者の家にはかなりたくさんの絵本があった方だと思いますが、やっぱりカナダの同年代(たぶん)の人が読んでいた作品とはかなり違うようです。ちなみに、日本の絵本が向こうで出ている事を期待して何か書き込んでみようかと思いもしたのですが、最初に思いついたのが
だったので、やめておきました。結末が悲しすぎると思うので。
*さいごに*
筆者が邦訳を見つけられなかったタイトルについて、ご存知の方は教えていただければ幸いです。
*11/7追記*
『Corduroy』の邦訳は『くまのコールテンくん』であることがわかったのでAmazonのリンクを差しかえました。Wakanaさん、ありがとうございました。
「7歳くらいまでの子供にいい本」を求めてのステファニーの質問に寄せられた、アラサー&アラフォーカナダ人たちの回答をご紹介します。なお、今回は「回答者が答えた原題」+「Amazon.jpで発見できた日本語版の写真」の組み合わせでご紹介。絵本は絵がないと、ですからね。なおAmazon.jpで日本語版が発見できなかったものは原書の写真(+筆者が直感で訳したタイトル)でご紹介します。
それでは、始まり始まり。
***
キースさん(男性)
「僕が好きだった本はこのとおり。理由は、まず絵が素晴らしいこと。あと、遭難した感じと、冒険、そして最後には帰ってくるっていうテーマが好きなんだ」
・Corduroy(コーデュロイ)
・Scuffy the Tugboat(引き船のスカッフィ)
Scuffy the Tugboat (Little Golden Storybook)
- 作者: Gertrude Crampton
- 出版社/メーカー: Golden Books
- 発売日: 1997/08/11
- メディア: ハードカバー
・The Little Red Caboose(小さな赤い貨車)
The Little Red Caboose (Little Golden Book)
- 作者: Marian Potter
- 出版社/メーカー: Golden Books
- 発売日: 2000/03/27
- メディア: ハードカバー
・Wynken, Blynken, and Nod(ウィンケンとブリンケンとノッド)
Wynken, Blynken and Nod (Picture Puffin)
- 作者: Eugene Field
- 出版社/メーカー: Puffin
- 発売日: 1992/10/15
- メディア: ペーパーバック
筆者の思った事:やっぱり男の子は乗り物が好きなんですね。そして家出風の冒険と、もちろん自分のおうちに帰ってくる事も。
* * *
ジェニファーさん(女性)
「私、そのくらいの時に自分の読んでた本を覚えてないのよ! うちのママはレオ・レオー二が好きなんだけど。もっと後のことだったらよく覚えてるんだけどなあ」
筆者の思ったこと:「7歳くらいまで」という条件だったので、仕方ないですね。残念。
* * *
ローラさん(女性)
(コメントなし、本のタイトルのみ投稿)
・Corduroy(コーデュロイ)
・The Very Hungry Caterpillar
・Love You Forever
・Amelia Bedelia(アメリア・ベデリア)
Amelia Bedelia (I Can Read Book 2)
- 作者: Peggy Parish
- 出版社/メーカー: HarperCollins
- 発売日: 1992/09/01
- メディア: ペーパーバック
・Danny and the Dinosaur(ダニーと恐竜)
Happy Birthday, Danny and the Dinosaur! (I Can Read Book 1)
- 作者: Syd Hoff
- 出版社/メーカー: HarperCollins
- 発売日: 1997/05/30
- メディア: ペーパーバック
・The Lorax(ロラックス)
筆者の思った事:聞いた事のない作品が多いですが、中でも「ロラックス」が気になってたまりません。
* * *
トリサさん(女性)
「7歳児向けかどうかはわからないけど、大好きだった本。あと、今欲しい本が2冊あって、どちらもオリヴァー・ジェファーズの本なの」
・Le Petit Prince
・Winnie the Pooh
・The Giving Tree
・Lost and Found
・Up and Down(上にいったり下にいったり)
筆者の思った事:『星の王子さま』は筆者も大好きです。それから『おおきな木』は素晴らしい作品です。解釈が難しいですが、わたしなら無理に説明しようとせず、読む子どもさんにゆだねるでしょう。
* * *
チャールズさん(男性)
「色々あるけどこんな感じかな。あと、ピーターラビットのシリーズが好きだね」
・The Mouse and the Motorcycle(ねずみとオートバイ)
・Harold and the Purple Crayon
・Berenstain Bears -Bears in the Night(ベレンスタイン・ベアーズの「夜のくまたち」)
Bears in the Night (Bright & Early Books(R))
- 作者: Stan Berenstain
- 出版社/メーカー: Random House Books for Young Readers
- 発売日: 1971/08/12
- メディア: ハードカバー
・Papa, Please Get the Moon for Me
筆者の思った事:チャールズさん、乗り物、動物、家族と幅広いですね。子供の時ってなんでも好きになれるものですもんね。
* * *
K(筆者、男性)
「僕は英語ネイティヴじゃないから、カナダの7歳児がどれくらい読めるのかわからないけど、英語の本ではこれが一番オススメだね」
・Watership Down
ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち (上) (評論社文庫)
- 作者: リチャード・アダムズ
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1980/06
- メディア: 文庫
筆者より:23歳の時に読んでも難しかったです。っていうかやっと思い出したけど、英語圏で7歳って言ったらアルファベットを全部覚えた直後くらいなのでは…
* * *
シュアンイェンさん(女性)
「私は“The Velveteen Rabbit”が好きで好きで好きでたまらなかったの! 捨てられたり、忘れられたり、置いてきぼりにされたりするものが、なぜか心に触れるみたい。アニメでいうと「ブレイブ・リトル・トースター」ね。
…あと、フランスの“Le Petit Nicolas”のシリーズにも一時期どっぷりだったわ。小学生の男の子が主人公なんだけど、ユーモアとフランスっぽさが詰まってて最高! ちょっと不条理なところもあるんだけどね」
筆者の思った事:カナダは英語とフランス語が公用語なので、2つの言語の本が簡単に見つかるのでしょうが、どちらにもハマることができるとはスゴいっ! 子供の能力は無限大ですね。
* * *
シュアンイェンさん(女性)再投稿
「読んでもらった本で好きだったのは“Charlotte's Web”。クモさんがすっごくいいのよ! あと魔女たちもね」
筆者の思ったこと:めっちゃ読みたい…
* * *
残念なことに、返信はここで打ち止めでした。いやー面白かった。
それにしても、筆者の家にはかなりたくさんの絵本があった方だと思いますが、やっぱりカナダの同年代(たぶん)の人が読んでいた作品とはかなり違うようです。ちなみに、日本の絵本が向こうで出ている事を期待して何か書き込んでみようかと思いもしたのですが、最初に思いついたのが
だったので、やめておきました。結末が悲しすぎると思うので。
*さいごに*
筆者が邦訳を見つけられなかったタイトルについて、ご存知の方は教えていただければ幸いです。
*11/7追記*
『Corduroy』の邦訳は『くまのコールテンくん』であることがわかったのでAmazonのリンクを差しかえました。Wakanaさん、ありがとうございました。
懐かしくあったかい思いで眺めていました。子供の頃好きだったのは「Curious George」シリーズ。「ひとまねこざる」という題だったかと。あとは「エルマーとXX匹のりゅう」。もちろん日本昔話ものも数多く。「泣いたあかおに」「かさじぞう」などでしょうか。
子供が居れば読み聞かせすることもできたでしょうけれど、今となっては貴重な楽しみを失ってしまいました。
Kさんはしっかり読み聞かせたい本リストを作って将来を楽しみにしてくださいね。
by cecileyvr (2010-11-04 11:11)
>>Cecileさん
コメントありがとうございます。
「ひとまねこざる」シリーズはわたしも大好きでしたよ〜。ちなみに最近では「おさるのジョージ」で通っているようです。
「エルマー」シリーズはわたしにとって因縁のある本です。というのは、唯一あったのが最後の「エルマーと16ぴきのりゅう」だけでして、前の二冊がないと話がわからなかった、と記憶しています。というわけでエルマーシリーズはリストに入れましょう(笑)
日本昔話は、4~5歳の時にアニメ絵本が手元にあり、何百回と繰り返して読みました。特に、川に毒を流そうとする人々を、僧の姿をした何者かが止めに来る話。そして、アイヌの狩人の物語。子供すぎて「アイヌ」に何の疑問も持たずに読んでましたね。
あとはものすごいレアな本(だと思う)で、「アイタタの観音」というものがありますが、これは別な機会に紹介したいので、お楽しみに(←オイオイ)
そうだ、そう言えば、Langleyのロバートが昔、日本語の絵本の読み聞かせをしている女性に会ったことがあるそうです。(英語がなかなか通じないので困った、とも)
ひょっとしたら、バンクーバー&近郊在住の日本人の子弟のために本を揃えているような施設があって、ボランティアがいるのかもしれませんよ! Cecileさんのリストがあるならば、活かせるかもです(推測の域を出ませんが…)
by 管理人K(3X歳) (2010-11-04 22:19)
「エルマーのぼうけん」だったような気がします(うる覚え)
7歳以上だったと思うけれど「ナルニア国ものがたり」も好きでしたね。と書き始めると色々思い出して楽しくなってしまいます。今思うと怖いグリムやきらびやかな想像の世界が広がるアラビアンナイトもリストに入れてください!
RobertはLangleyでその女性に会ったのでしょうか?ウチの近くの図書館でも読み聞かせはあるようですが、日本人人口は極度に低いので対象外です…でも情報ありがとうございます。そうか、そういうチャンスもあるものですね♪
by cecileyvr (2010-11-06 11:48)
>>Cecileさん
「エルマーのぼうけん」なら第一作ですね。うらやましい…
「ナルニア」は映画版しか見た事がないのですが、面白そうです! 面白い本は山ほどあって困りますね…
そうですね、グリムといい、日本昔話といい、おどろおどろしい不思議な世界もリストに入れなくては。
そうですそうです、Langleyの学校を廻っていて、なにかの縁でロバート宅を訪問したそうです。やっぱりSurreyでは難しそうでしょうか…でも読み聞かせ自体はあるのですね。うちの近所の国際交流センターみたいに、「世界の絵本コーナー」でもあればいいんですけどね〜。
by 管理人K(3X歳) (2010-11-06 22:07)
再びおじゃまします!
長くなりそうなので、さくさくっと進めますね(笑)
『コーデュロイ』は見たことあるなと思って調べてみましたよ。まつおかきょうこさんの訳で出ていました。『くまのコールテンくん』という題名になっています。
『おおきな木』は、最近買いました! 村上春樹の訳が出ていたので。大人向けの絵本ですよね。
『ビロードのうさぎ』は昨年から今年にかけて話題になっていましたよね。本屋さんでバイトしていたときに、何冊か売れていましたよ。酒井駒子さんの絵がとてもいいんですよね。
『シャーロットのおくりもの』は英語で読みました。これを読むとクモを殺せなくなります。そして、クモを「シャーロット」と呼んでしまいます。映画にもなっていますよね。おすすめです。
あと、私もエルマーのシリーズは好きでした。チューインガムを食べたくなるんです(笑) どんなエピソードでガムが登場するのかは、もう覚えていませんが。
奇しくも、今日の朝刊で佐野洋子さんの訃報を知り、さみしくなりました。『おじさんのかさ』という本がとても好きだったので。図書館に行ったら他の作品も探してみようかと思います。
ではでは、またこんな話題がありましたら、是非記事にしてくださいね!
by Wakana (2010-11-07 02:55)
>>Wakanaさん
ようこそ! お待ちしてましたよ(笑)
なるほど〜、Corduroy=コールテンですよね、昔だと。今でこそ普通に「コーデュロイのジーンズ」とか言ってますが、なるほどなるほど。ありがとうございました。さっそくAmazonのリンクを差し替えました。
『おおきな木』の村上春樹の訳があるって、ついこの間、さーちゃんから聞いたばっかりでした。わたしも読んでみないと! それにしても春樹さんの和訳はさておき、話の解釈が気になります。
『ビロードのうさぎ』も話題作だったんですね! これも母の主催する文庫にあれば…
そうそう、『シャーロットのおくりもの』は映画になってましたよね。原作ともに未チェックです。ちなみにわたくし、足のたくさんある生き物は大の苦手ですが、読めば克服できるかも。
そうそう、エルマーのチューインガムは美味しそうに見えます! 『エルマーと16ぴきのりゅう』で食べてた記憶がありますよ〜。
『おじさんのかさ』、佐野洋子さんなんですよね。記事でやっと思い出しました。傘を開かないおじさん…慎んでご冥福をお祈りいたします。
もちろん、共有したい話はどんどん記事にしますよ!
ではでは今後もよろしく〜♪
by 管理人K(3X歳) (2010-11-07 21:42)