ふたたび歯列矯正（３）支払いでゲルピン寸前

25日に入った給料で、初めて銀行の預金残高が７ケタの大台に乗った。

普通に社会人やってるとこれくらい、新卒で勤め始めて２、３年で貯まって、パッと車の一台でも買ってしまうのだろうけど、筆者の場合は紆余曲折の多い人生だったのでやっと今頃である。極端にゆっくりと、一般的な人生より遥かに多い曲がり角や回り道をしながらも、普通の人のレベルに近づいていっている。もっとも「普通」がいいと言うわけではなく、「普通の生活レベル」を保てるのが望みなのだが。ああ、それにしても、今日記念にATMで発行した残高のレシートを見るたびにわき上がるこの高揚感！　

しかしもうすぐそれも終わりである。

日付が変わって27日になってしばらくすれば、歯列矯正の支払いがガツッと引き落とされる。丁度ワン・ミリオン・イェンからゼロがひとつ減る感じだ。今脳裏をよぎるものは、子供の時に親に矯正をすすめられて断ったことである。あのとき家のお金で矯正を受けていれば大人になってから自費でする必要はなかった。惜しむらくは母があの時、自分が嫌だと言ったらすんなりあきらめてしまったことである。ああ、あの時もし、「矯正始める代わりに習い事ひとつ辞めてもいいよ」とでも言われていればふたつ返事で快諾していたに違いないのだが。

しかし大人になり、ニュージーランドから大阪に帰って来てから始めた矯正のため、かけがえのないものを得た自分だからもはやそんなことはどうでもいい。なにせ、同じ矯正歯科に今のGFが通っていたのだから。

明日目が覚めれば貯金は激減だが、新しいクレジットカード「ライフカード」のマイルは誕生月＋入会直後ボーナスが付いて激増だ。推定、２万ANAマイル。これをまた東京 - 大阪間のフライトに使い、彼女の顔を見てこよう。そして、途中で一度中断した筆者より早く、矯正が終わってリテイナーを付けている彼女と矯正話にふけるのだ。うけけけけ。

ふたたび歯列矯正（２）いよいよ矯正再開

話は先週の土曜に戻ります。

上野の矯正歯科に行った筆者は、早々に上の歯全部に器具（いわゆるプチプチと、ワイヤー）を付けられました。って早ッ！　前にやった時には、歯の隙間を空けるためにゴムをはさんで、しばらく経ってからリング状の器具をつけて、ってやってましたが今回は一気に器具が付きました。でも今回のは奥歯をガッチリ包むそのリングはなしです。３年前まで矯正していたため、そんなにグイグイ引っ張って動かさなくてもいいからだと思います。あと、今回は上下の矯正器具をゴムでつなげるという治療計画も聞いています。さらにさらに、ちゃんと並んだかに見えてちょっとずれているという右側面の上の歯も、多少ずらして適正な位置に動かす予定だそうです。

ちなみに、単に「噛み合わせが悪い」という理由で矯正再開した筆者ですが、向こうから見るとこんな感じです。



反対咬合
右側　顎関節症（右側関節雑音）

口を大きく開けた時に、右のアゴの関節だけ妙な音を立てることが初回面談でわかったのですが、医学的に言うと顎関節症だそうです。放っておくと怖いことになりかねないとか。だったら健康保険使わせてくれと思うんですが、矯正歯科は審美歯科、保険適用外です。しかしながら、医療費控除には入れることができます。正直わけわかりませんな。

で、この日は上に器具付けて、下はノータッチで終了。もうこの歳だと歯も動きにくくなってきて然るべきなので急いで下もとっかかって欲しいのですが、まあ向こうも色々とあるのでしょう。この上の器具付けるだけで一時間弱かかってるし。

で、お支払いを一括で済ませて終了。
ちょっと文字が小さくなるくらい大きな金額でした。
来月のカード払いとなりますが、不意の出費などがあって支払い不可能になったらえらいことになります。まあ何も無ければ大丈夫なのですが・・・

まあそれはそれ、カードで貯まるポイント（また後ほどマイル貯めの記事で）、医療費控除で戻ってくる20%（また来年、税金還付の記事で）を楽しみにしておきましょう。

それにしても懐かしい感触です。カナダに行く前と行った直後のしばらくの間、こうして矯正器具を付けておりました。なつかしいむずがゆさと時おりの痛みが、いろいろな思い出を呼び起こしてくれます。なんか、いいなあ。


・・・と思ったのも束の間。

ものを噛むと痛い！

そうそう、これを忘れていました。力がかかっている歯はとても敏感になっていて、ごはん噛むのもひと苦労です。頑張って食べましたが。これからは麺類を食べる頻度が多くなりそうな筆者でした。

ふたたび歯列矯正（１）新たなる出発

・・・などと言ってもカナダ移民計画その後って話ではありません。
もはやカナダに未練は無い、と言い切ってしまうと嘘になりますが、移民して永住するつもりはもう、ありませんので。

それと本日の、早めに仕事場を離脱しての（と言っても７時）上野行きは全く関係ありません。上野、それは長きにわたって凍結していた計画が復活する場所だったのです。それは！

歯列矯正を完了させること。

思えば長い道のりです。

ニュージーランドで酔って気絶して転んで歯が一本無くなり、

そのため顎が自分自身の咬合力のため破壊されそうになり、

大阪で歯列矯正を始め（余談だがそれがきっかけで今のGFと出会った）、

カナダに行くため中断し、

カナダで再開しようとしたら顎切り手術を勧められて震え上がり、

結局未完のままに器具を外し、

ワーホリ中に貯めたお金でカナダでインプラントを入れ、

おかげで顎に激痛の走る事もなく、かつ見た目もふつうになった筆者の歯でしたが、まだ課題が残っていたのです。それは、噛み合わせ。上だけ矯正していたせいで、歯がぴったりと閉じません。見た目からはわからないと思われますが、先週土曜にこっそり行った無料の初回カウンセリングにて、口を開けた時に右の顎関節から妙な音がすることを指摘されております。今日は改めて「顎関節炎」という単語が出てきました。

また、噛み合わせが悪いと他にも色々と健康上、支障があるとのことです。まず思い当たるものは、ものの食ベかた。ちゃんと噛めてないから消化不良になりやすく、また、かなり早く食べてしまったり。付け加えて言うならば完全に味わえてないような気がするのも一つ。

他にも肩こりとかイビキとか色々な話がありますが、筆者が気になるのは運動。走るときに歯がちゃんと閉じてないため、全力を出し切れてないのでは、とか全然遅いくせに思ってしまいます。まあそんなこんなで、お金も貯まったしいよいよ悲願であった、歯の最終治療を始めます。

この日は面談と、契約書にサインまで。面談では今後の治療計画を綿密に教わりました。お支払いは次回。っていうか次回、もう器具装着だそうです。けっこう急ピッチな気がしますが、7/25に続く。