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入院・手術日程決定 [入院・弁形成手術]

前回(11/16)の心エコー検査で、ついに心雑音の原因が特定されました。
僧帽弁閉鎖不全症、左心房と左心室の間の弁がちゃんと閉じないため、大動脈に送られる血液の、おそらく4割程度が逆流しているとの事。外科手術以外に有効な治療法が無く、入院が必要です。

そう告げられて2週間少し、激しい運動は避けて山にもいかず、ずっとこの日を待っていました。
入院・手術のため外科の先生との面談です。私と、妻さーちゃん、そして母の3人で病院に赴きました。
待合で待っている間、年配の男性が大きな声で、スタッフの方にこんな事を言っていました。

「その日に入院して、いつ帰れるんや? …この日は家におらなアカン、ここは無理や」

延々と、入院日程について文句というか、無理だと言い張っていました。
最初は、自営業か何かの方で、年末に休むと会社が回らなくなるからかなあ、と思っていましたが、延々と話し続けているのを聞いていると、ひょっとしたら手術を受ける覚悟がまだできていないのかも、とも思いました。

そうこうしているうち、いよいよ順番になりました。
診察室に入り、真っ先にさーちゃんからご挨拶。

「先生、お久しぶりです。覚えてますか?」

外科の先生、さーちゃんの顔を見て、笑顔で返答。

「ああ、心房中隔欠損の」

やっぱり、何年経っても、ご自身がオペした患者は覚えておられるのですね。
さーちゃんは、右心房と左心房の間に穴があいて血液が混ざる心房中隔欠損症(先天性)と、僧帽弁閉鎖不全症(心房中隔欠損症の影響)を、この方に治療していただいたのです。
今回の、私の僧帽弁閉鎖不全症の治療について、おそらくイメージできているとは思いますが、というような前置きで、詳細を説明いただきました。

(以下、筆者の記憶を元にした覚書 ※実際の説明とは少し異なる可能性があります)
左心房と左心室の間にある僧帽弁の、腱索(けんさく)という紐のようなものが切れるか、伸びてしまっている。このため、弁がちゃんと閉じず、大動脈に送られる血液の「同量以上」の血液が逆流している。
加えて、右心房と右心室の間の三尖弁も同様に、血液の逆流が認められる。これ単体では手術の必要はまだない程度だが、今回は僧帽弁の治療があるため同時に処置する。

処置は、外科手術となり、約1ヶ月の入院を要する。
尚、手術をする基準としては3つがある。
・自覚症状がある
・心臓が収縮した時の大きさが一定以上を超えて大きい(問題の無い心臓が拡大した際の大きさを超えている)
・血液の逆流が一定値以上である

この3つの基準の1つでも満たしていれば手術を行うが、今回は最後の「一定値以上の逆流」が該当するため、重症と判断され、手術を行う。
なお、処置しない場合、心臓に2倍以上の負担がかかり続け、心臓が徐々に大きくなる。心臓が大きくなればなるほど動きが悪くなり、心不全のリスクが高まる。また、肺動脈硬化も併発する。現時点で自覚症状も無く、年齢も若いので、なるべく早い段階での手術が望ましい。


「いつごろであれば入院できますか」
「いつでも大丈夫です」


正直なところ、勤め先から「いつでも入院して大丈夫」と言われているわけではありません。大丈夫にするのは私の役割です。一日も早く処置しないと、一刻一刻と健康を害し、結局、より大きな迷惑をかけることになりかねません。それに、私の勤め先は、年末年始が一番休みやすいタイミングです。


「では、来週火曜に入院、その翌週月曜に手術しましょう」


何と、3日後に入院、9日後に手術です。
おそらく、同席していた妻を除いて、世界中の誰も私の喜びを理解してもらえないでしょう。
そんなに早く治療してもらえるとは、嬉しい限りなのです。
先程の説明、及び妻の実体験からも、この病気は放っておけばおくほど重篤になることは重々承知しています。妻の場合は先天性かつ原因特定に長い時間がかかったため、入院時には、かなり危ない状態でした。

待合に戻ると、先程の年配の男性が、まだ入院日程についてスタッフの方に色々言っていました。
聞けば聞くほど(大きな声なのでどうしても聞こえてしまう)、彼に必要なのは日程調整ではなく、誰か寄り添って心の支えになってくれる人ではないかと思いました。私は大丈夫です。

この後、またしばらく待ち、スタッフの方から入院についての説明を受け、書類一式をいただきました。
病院を出ると、一人で会社に向かいました。来週火曜から1ヶ月+α(入院とリハビリ)のお休みをいただくため、上司と相談です。
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