ちょっと犬鳴山(大阪府)へ [旅行]
天気の良い日曜でした。
前日からさーちゃんに来てもらい、二人で出発です。
本日の目的地は、地元の山、犬鳴山(いぬなきさん)。九州の同名の山が有名らしいですが、筆者の地元では「犬鳴山」と言えばこちらです。温泉宿があることもさることながら、山の名前の起源は、このへんの子供なら必ず一度は聞いたことがあるでしょう。
ある猟師が山に入って狩りをしている最中、連れてきた犬が突然吠えたため、獲物に逃げられてしまいました。猟師は怒り、犬に斬りつけました。しかし犬は斬られながらも、猟師を狙っていた蛇に噛みついて倒し、そして息絶えました。猟師は剃髪して僧になり、愛犬の菩提を弔ったといいます。その話を聞いた宇多天皇が、山の名前を犬鳴山とするよう仰せになったということです。宇多天皇の在位は西暦887年から897年ということですから、1200年以上も前の話ですね。
なお、筆者が子供の頃に聞いた話では、犬は首をはねられ、その首が飛んで蛇を噛み殺したということでした。今の自分の常識で考えてみるとそんなわけは無いのですが、調べてみるとそのバージョンの話もやはりあるようです。
さて、南海本線の「泉佐野」駅まで行って、駅前のバス停から「犬鳴山」行きのバスに乗り、約50分。途中から上り坂になり、どんどん家の数が減っていきます。最後のバス停を降りると、そこはもう山の中。郵便ポストも昔の丸い形です。この時点で既に感動してしまう筆者でした。
川に沿って歩いていくと、入口に着きました。ここで、忘れていたストレッチを始める我々。遅くなってもやらないよりよっぽどマシです。
道がだんだんと登りにさしかかる頃、滝がありました。水の音はいいですね〜。
さらに森の中を歩きます。
川に近いところの倒木には、キノコがびっしり! 素晴らしいです。
そう険しくもない、ちゃんと整備された山道を登っていくと、「義犬の墓」にたどり着きました。件の伝説の中で命を落とした猟犬を弔ったものです。そして、ほどなく目的地の「七宝瀧寺(しっぽうりゅうじ)」に到着。こちらは修験道の開祖である役小角(えんのおづぬ)が西暦661年に開山した、由緒正しいお寺で、現在でも修験者が修行を行っています。
(参考:公式HP http://www.inunakisan.com/)
たまに響いてくる法螺貝の音を聞きながら、お寺に入り、そして抜けます。すると所謂パワースポットの「行者の滝」に続く道に出ます。写真を撮るべき場所ではありませんので、悪しからず。
バスを降りてからここまでで約1時間の行程でした。お参りをして、引き返す予定でしたが、もっと歩きたいと言うさーちゃん。よしきた! と思う筆者。次なる目標はさらに上、大阪府と和歌山県の県境、五本松です。
(続きます)
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