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冷たい風の吹くコタツ [買い物]

…とは何の比喩でしょうか。

家族でコタツに入っているのにも関わらず、そこには暖かい会話がなく、よどんだ寒々しい居間の空気の中を、テレビの音声が空しく駆け去って行くだけ。

いえいえ、そんな生易しいものではありませんよ。
というより、比喩でもありません。
コタツの電源スイッチを入れても風が吹いてくるだけ。
足を入れるとひんやり冷たい風が、狭い空間を旋廻しているのがわかります。
例えて言えば、コタツの中にゆるい扇風機が入っているようなものです。

そのような状態に、わたしのコタツがなってしまったのです。

つまりいよいよ気温10℃を切ろうと言う寒い夜に突然コタツが壊れたわけです。

昨晩でしたが、ショックでしたよ。朝は普通に暖かかったのに…
壊れていると認識できず、「温度を上げれば温かい風が吹くかも」とつまみを回したら、暗いコタツの中で火花が散ったので慌てて電源コードを抜きました。

これは完全に故障だと思ったので、次は保証書を探しました。2008年に買ったものなので、一年保証だとするともう期限切れですが、とりあえずと思ってです。ところが保証書が見つかりません。かなりあちこち、片付けながら探したのですが、部屋がけっこう片付いただけで終わりました。喜んでいいのか悪いのか。

有名メーカーの商品ならまだ、サービスセンターを調べて型番を伝えて、修理の見積もりを聞いたりできるのですが、あいにく内蔵のヒーターユニットは聞いた事もない会社のもの。まいりましたね…自分で修理はできそうもないし…いや、ひょっとしたらヒーター部分だけで売ってないかな? とりあえず「コタツ 故障」でググッてみると、けっこう出ましたね~。

コタツ内部のヒーターユニット単体で、複数のメーカーからけっこう出てます出てます。中には「押入れの中で眠っている故障コタツに」なんて書かれているものも。問題はサイズですね。測ってみると、我が故障コタツは29cm x 29 cm、正方形でした。では同サイズで、安くて良いレビューが沢山ついているものを探しましょう。おっ、楽天市場のこれがいいかな。





メトロ電気という、聞いた事のない会社ですが「とても良い」との評価が多く、しかもたったの2800円です。よしよしこれにしましょう。何せこの家具調コタツは駒込のマンションでさーちゃん(当時恋人、今婚約者)と「まさかこうして二人で並んで同じコタツに入る日が来るなんてねえ」と語り合った思い出のある、いわばラブラブ&ネツネツこたつ。何が何でも直ってもらわないといけません。

おっと、注文確定の前にねじ穴の位置も確認しておかないと。再度コタツを見て、…おお、メトロ電気さんの別売りコタツヒーターユニットと全く同じ数で、同じ場所に穴が開いているではありませんか。素晴らしい偶然…おや、なんかどっかで見たような文字列がありますね。

【 MSF-500H 】

あれ? 何だろう…確かにどこかで最近見たような…デジャヴかな? い、いや待て!


今まさに注文しようとしていた製品と


ほとんど同じ型番。

筆者のは最後に(K)が付いてませんが…わたくしことKのコタツにKが付いてないなんてねえ……いやいや。

まあ恐らくは同じ製品でしょう。じゃあこれも寿命2年? いや、レビューは2年以上前から始まってるし…同じ型番とは言っても製造時期が違うと品質にも違いが出るはずだし…今まで使ってたのがハズレだったかも…でも全く同じ型番のものを買ってまた2年で壊れたら厳しいですね。特に厳寒の冬に。


かなり迷って決断を下しました。

(続く)

次回予告:決断とは? 再び燃えよコタツ! 不死鳥のごとく!! そして真っ白に燃え尽きよ! いやそりゃダメだろ!!!!の巻(仮題)にご期待下さい(掲載時期未定)
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