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先日の法事のこと [家族・友人]

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「かつめし専門店」の記事が先にきてしまったので何ですが、先日、兵庫県加古川市に祖父の法事で行ってまいりました。

月日の経つのは早いもので、今年で七回忌です。本来うちの父(祖父からすると次男)のみ出席の予定でしたが、急に来れなくなった親族がいたため、法事の前日にわたしにお声がかかったのでした。

仏壇の間に入り、座布団に座ると、親族の肩と肩の間から祖父の遺影が見えます。生前はキチンキトサンなどいわゆるサプリをいち早く導入し、運動も絶やさず、人もうらやむ健康ぶりを発揮していた祖父だけあって、写真映りも見事、生き生きとして幸せそうな顔をしています。

写真のせいばかりではないのですが、不思議な事に、祖父が亡くなったということがあまり実感として湧いてきません。当時筆者はニュージーランドにいて、お通夜にもお葬式にも間に合わなかったので、現実味がないのはそれが一因といえば一因かもしれません。しかし、この不思議な存在感は何でしょう。今にも障子をガラリと開けて、生前やっていたように、花のついたばかりの鉢植えを嬉しそうに見せにきそうな気がします。

しかし、この世に未練があったかと言うと、そうでもありません。むしろ全く無かったはずです。定年まで勤め上げ、退職後は園芸にしても何にしても、自分のやりたい事を好きなだけやって、やるだけではなく人にも教え、90歳まで健康で、そして、何もかもわかっていたかのように、最後の年には、年賀状を出す準備をしていなかった祖父。

未練のない死と、執着するもののない生、いわばまさに極楽往生。完全に向こうの世界に行ってしまったはずなのに、この「すぐそこにいる感じ」はいったい何なのだろうか。わたしにはまだ、わかりませんが、その生き様には「人生、こうすればいい」と道を指された気がしています。昔から、人にものを教えることが大好きな祖父でしたから。

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