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前職の皆さんから突然の電話 [Uターン]

加古川から帰った日の晩のことです。

唐突に前職の同僚から電話がありました。聞いてみると、何故か昼間にわたしの話になって、みんなで飲みに行った勢いで電話してみたとのこと。携帯電話があちこち回され、数人の元同僚と話をしましたが、自然と話の軸は「仕事」になりました。

電話をかけてみようと言い出した張本人は、かなり疲れていました。

「Kさんいいなあって思うんだ。もうホント限界でさ…今ほんと不景気だよね。転職できたら辞めようって思ってたけどそれも無理で…もう転職先が決まってなくてもいいから、辞めたいんだ」

「え…ダメダメ、家のローンあるでしょ。無収入でローンあったら大変ですよ。年金も保険料もバカにならないし」

「そうなんだよね…どうしよう…転職できないかな…」


この方はとりあえずなだめて、筆者オススメの転職エージェントを教える約束をして、落ち着いてもらいました(と思う)。さて次の元同僚は。


「私も転職活動してるんですけど、前に一次面接行ってきました! 五分五分かな…」


こちらは見通しが明るいのかな? 前の人ほど乱れていませんでした。っていうか何てみんなオープンに言うんだ…さて次は…


「おお〜Kちゃんか久しぶり今どうしてどうして電話誰が今どこ●〒×♨△♫」


完全に出来上がっていて会話になりませんでした。

重い話が続くと思っていたので一服の清涼剤になりましたね(笑)
しかし次に意外な人に電話がわたりました。詳しくは言えませんがけっこう偉い人です。略号で言うとSPMかな(スゴくパワフルなマッチョ、では勿論ありません)

「○○くん(筆者の名字)か、元気?」
「ハイ、おかげさまで。お疲れ様です」(珍しいな、なんでだろう)

「いつもFacebookでネコちゃん(スージー嬢)の写真見てるよ、かわいいよね」
「あ、ありがとうございます。自慢の子ですから」(この人、ネコ派だったのか。意外だ)

「オレも元は犬好きだったんだけどね、最近ネコの良さがわかってきた」
「へえ〜そうなんですね」(こ、心を読まれてる!? さすが偉い人)

「○○くん」
「ハイ」(おっマジメな話になる感じ)

「幸せかい」
「…………」(いったいどうしちまったんだ!!??)

「ん?」
「ええ、はい、その、やっぱり婚約者の近くに居ますので。家族もですが…ええ、満ち足りています」(仕事もしないで何をしてるんだってニュアンスじゃないよね…正直に言っとこう)

「それでいい!」
「ハイッ!」(うわ!)

「○○くん、やっぱりそれだよ、人間は幸せかどうかだ。お金を稼ぐのもいいもんだが、結局はいくら増えても同じになる。5億持ってようが500億持ってようが大差ない
「そ、そうですか」

(普通の人は5億も持てないって…しかし、この流れだと絶対「幸せはお金で買うもんじゃない」って締めが来るだろう。よし、それを待つとしよう)

「○○くん、俺はな」
「ハイ」(よし来た)

「…やっぱり人間、幸せが第一だと思うんだ。最近、しみじみそう思うよ」
「…ハイ、そうですね」(いったい何があったんだー!?


* * *


最後に、2番目に話をした元同僚のところに携帯が戻ったので聞いてみたところ、先程の方、その日は朝からずっと元気がなかったそうです。話の内容からすると仕事関係ではないでしょう。ということは恐らくご家族…

思えば筆者もその昔、英語留学する若い男性にありがちな「将来は、外資系企業で英語をバリバリ使って働いて、かつ小遣いに不自由しないくらいのお給料をもらいたいものだ」という希望を持っていたものです。それがこの前職で唐突に実現したのですが、期待に反して幸福度はそれほど上がりませんでした。やっぱり幸せはお金で直接買えるもんじゃない、と実感しましたね。

先週から加古川の法事があって、この電話の件があって、他にも出来事があって、人生や幸せについて考える機会が多くありました。折角なのでこの流れを維持し、年末くらいまで、これまで影響を受けた人や本や出来事のことなど、思いつくままにポツポツ書いて行きたいと思います。
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コメント 2

cecileyvr

5億と500億ですか…ハハハ。
以前激しく東京で働いていた時に、ボスが社員へのメッセージとして事あるごとに言っていたのは「今は大変な時期だけれど、年をとってお茶でも飲みながら"あの頃は大変だったけれど頑張ったよね" って皆で言いたいですよね」と。同僚には激務の中でうつ病になっている人も目の当たりにしていたので何ともいえませんが。

人それぞれの幸福度、心身ともに健康な時に自身で見極めないと、ですね。SPMさん、大丈夫でしょうか?
by cecileyvr (2010-12-14 12:55) 

管理人K(3X歳)

>>Cecileさん
この方も、そこまで高額のお給料はもらってないはずなんですけどね〜。ほんとに何があったのか…酔ってただけならいいんですが。

わたしも、東京で働いていた時は心身ともに消耗していく実感がありました。貯金とお腹の肉は増えていきましたが、あまり嬉しくなかったですね。

「あの頃は大変だった」って、乗り切れた人ならではの台詞ですよね。途中で脱落していく人もかなりいるはずなんですが。カナダの人々からすると、役員や経営者でもないのに仕事にそこまで命をかけるって、理解できないでしょうね。

本当に何が人間の幸せなのか、ですね。
究極的には人それぞれでしょうけど、確かに、心身の健康を損ねてしまってから考えるのは手遅れですからね…
by 管理人K(3X歳) (2010-12-14 15:04) 

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