桂雀雀・地獄巡り

今日は大イベント！
さーちゃんと、ジャクちゃんこと落語家・桂雀雀（かつら・じゃくじゃく）さんの独演会に行ってきました!!




思えばさーちゃんに自伝『必死のパッチ』をもらって読むまでジャクちゃん（敬称略）のことを知らなかった筆者です。ちなみにどんな方かと言うと…


【著者略歴】
桂雀雀
（かつら・じゃくじゃく）
1960年8月9日、大阪市住吉区に生まれる。
11歳で母親が蒸発、その後、父親も家を出ていったため、市営住宅に一人で暮らしながら、中学3年間を乗り切る。
1977年6月1日に上方落語の桂枝雀に入門。
同年10月に名古屋・雲竜ホール（現フレックスホール）の枝雀独演会にて「浮世根問」で初舞台を踏む。
（桂雀雀『必死のパッチ』奥付及び表紙カバーより、幻冬舎、2008年）


壮絶な少年期を送りながらも「笑い」という大切なものを失わず、その「笑い」を職業にした人物。さーちゃんはご家族で何度も彼の落語を聞きに行っており、絶賛していたので、わたしもいつか連れていってもらおうと思っていたのですが、今日ついに夢が叶いました。

「50歳50カ所！　桂雀雀　地獄巡り」と題されたこの独演会、日本各地を巡って行われており、今日は第23回だそうです（うろ覚え）。場所は摂津市民文化ホール。ちなみに、大阪府摂津市ですのでよろしく（←誰に？）


＊　＊　＊


摂津市駅前の居心地のいい喫茶店でエネルギー補給したあと、会場へ。そしてさーちゃんお手製のお弁当を食べてさらにエネルギーを補給する筆者。おっと、そろそろ始まりそうです。席に着いてみるとまずは雀ちゃんのご挨拶から。何だか、するっと現れてするっと去って行って、不思議な存在感のある人です。

まずは、弟子の桂優々（ゆうゆう）クンの登場。演目は「動物園」。筆者は落語を聞くのは今日が初めてですが、擬態が多くてわかりやすく、間口の広い感じのお噺でした。

2番目に現れたのは柳家喬太郎（やなぎや きょうたろう）さん。最初に雀ちゃんが言っていたのですが、江戸落語の落語家で、正反対の芸風だとのこと。しかしこのキョンキョン（本人がそう呼んでくれと言っていた）、存在感が違いますね〜。決して先程の桂優々クンが存在感がないわけではないのですが、キョンキョンは全く異質の存在感。座布団に座っているだけで目が離せなくなってしまいます。

そして演目は「井戸の茶碗」。これがすっ…


…



…



…



…



…


ごく面白いんですよ！

びっくりしました！！

感動しました！！

もちろん大笑いしました！！！！


本人いわく「古典落語」なのに現代ネタが随所に散りばめられ、それでも全く違和感がなく…などと、筆者がいくら色々言ってもこの凄さは伝わらないでしょう。興味のある方、機会があれば是非聞きにいって下さい！

ここでインターバル…もとい中入りとなり、休憩。さっきの残りのお弁当を食べ、いよいよ雀ちゃんの「地獄八景亡者戯 2010」です。

これが長い！

感心するくらいの長さでした！　最初に「お断り」として、長いと本人が言うのですが、まさかあんなに長いとは。その間、ずっと話し続け、ずう…っと観客を魅了しつづける雀雀さん（←敬称復活）。
脱帽です。

故・水野晴郎さんがこの場にいたら、「いや〜、落語って本当にいいもんですね〜」と仰る事請け合いです（←演目が「地獄巡り」だけに）

東京の元勤め先の、日本語を流暢に話す外国人勢にも、「ジャクちゃんとキョンキョンを聞きにいくんだ！」と教えたくなりましたね。絶対、面白いと思います。

それにしても、また一つ、素晴らしい経験をさせてもらいました。
ありがとうさーちゃん


大きな地図で見る

コメント 2

ついに落語デビューですか？
落語、良いでしょ～？！さーちゃんはよいご趣味をお持ちで。
私もダンナの影響で落語をマジメに聴くようになりました。
以前は古典なんてわけがわからんと思ってましたが、聞いたらはまりました。
演じ手によって全然違うので（上方と江戸の違いだけではなく）、聞き比べるとおもしろいですよ。ＣＤやＤＶＤもあるから枝雀師匠のように亡くなられた方の芸も楽しめるし。

で、雀々師匠、ものすごい人生なんですね～。1970年代の日本でそんなことがあったのかと、びっくりです。

喬太郎師匠は、池袋演芸場で一回拝聴したことがあります。今度ウチの近所の落語会に出演されるので行く予定です。
いや～、落語家さんって全国飛び回ってて忙しいのね・・・
by Reika (2010-11-14 11:32) 

>>Reikaさん
はい、素晴らしい落語デビューでした（と言うとまるで自分が高座に上がったように聞こえますが）

Reikaさんはご主人どのからですか。いいですね〜。
まだまだ上方落語、江戸落語の違いもよくわかりませんが、これからどんどん聴いていきたいです！　

雀ちゃん（敬称略）すごい半生ですよ〜。
『必死のパッチ』オススメです！　…でもひょっとしたら東京だと手に入らないかも。

キョンキョン（やはり敬称略）、ご近所に来られるんですね！
いいですね〜。ちなみにこの摂津の回は、雀ちゃんのブログによるとキョンキョン効果で前売り完売だったそうです。あ、そうそう、本人いわく「おうキョンキョン、うまくなったじゃねえか」って言われると嬉しいらしいので、見かけたら言ってみて下さい（爆）
by 管理人Ｋ（3X歳） (2010-11-14 22:17)