日本は英語化できるか [日記・雑感]
昨日の日記で「社内英語化」というキーワードが当たったのか、いつにないアクセス数でした。
皆さんありがとうございました。m(_ _)m
まああれです、ユニクロ、楽天という大企業2社が「社内全部英語化」を掲げているので、そのインパクトが強かったということでしょう。他の企業が実際に英語化するかはともかく、ですが。
ちなみに前職の同僚で日本人だけど第一言語が英語の人がいますが(国外で生まれて育ったため)、この人と「社内英語化」についてやり取りしたらこんな事を言ってました。
「無理無理。みんな絶対日本語じゃないとダメだって」
日本に来て10年ばかり社会人してる英語ネイティヴが断言しました。
この元同僚にもいろいろ論拠はあるのでしょうが、面倒くさがって説明してくれませんでした。残念。
わたしの考えでは、日本人の英語習得が難しい理由は沢山ありますが、気になっているのは「リアリティのなさ」です。つまり、なんというか、「英語=他の国の人が使っていることば」という認識がどうも薄いような気がします。まあとりあえず、最近発見したこの駅のポスターを見て下さい。
OUR NEEDS MUSIC!
(直訳:我々の必要、音楽!)
実はこれ、先日フランスから友人のアワが来た時に見かけて、わたしがどういう意味か説明させられたという苦い思い出があります。
アワ「全然意味わからないんだけど、何これ?」
筆者「コンサートとかの広告だけど、たぶん『We need music』(私達には音楽が必要だ)と言いたいんだろう」
アワ「あー、なるほど。やっとわかったわ」
その「事件」を踏まえ、このポスターについて筆者が思ったのは、文法が間違ってるとか、編集サイドでちゃんと英文をチェックしてないとか、それ以前に、まさか外国人が見るとは思ってないんじゃないかな〜、ということです。英語なのに。
英語はすでに世界の共通語といってもよいくらいですが、こういうことがあるたびに、日本人にとってはまだ非現実的なものであり、正しくても正しくなくても別にどうでもいいもの、のような意識が垣間見えてしまいます。このポスターをデザインした会社に、外国人の友人が困惑していた、と問い合わせたらどうなるでしょう? 多分「いや〜そんな事言われてもね〜英語なんてわかんないし」みたいないい加減な返事が返ってくるのではないでしょうか。
最初に戻って、「日本は英語化できるか」という疑問ですが、これはもう、これまでの流れでは何百年かかっても無理でしょう。ただし今後、楽天やユニクロ以外の企業が軒並み「社内英語化」を進め、英語を使うことに対するリアリティが増し、「できなくて当たり前」から「できないと困る」になればわかりませんが。
皆さんありがとうございました。m(_ _)m
まああれです、ユニクロ、楽天という大企業2社が「社内全部英語化」を掲げているので、そのインパクトが強かったということでしょう。他の企業が実際に英語化するかはともかく、ですが。
ちなみに前職の同僚で日本人だけど第一言語が英語の人がいますが(国外で生まれて育ったため)、この人と「社内英語化」についてやり取りしたらこんな事を言ってました。
「無理無理。みんな絶対日本語じゃないとダメだって」
日本に来て10年ばかり社会人してる英語ネイティヴが断言しました。
この元同僚にもいろいろ論拠はあるのでしょうが、面倒くさがって説明してくれませんでした。残念。
わたしの考えでは、日本人の英語習得が難しい理由は沢山ありますが、気になっているのは「リアリティのなさ」です。つまり、なんというか、「英語=他の国の人が使っていることば」という認識がどうも薄いような気がします。まあとりあえず、最近発見したこの駅のポスターを見て下さい。
OUR NEEDS MUSIC!
(直訳:我々の必要、音楽!)
実はこれ、先日フランスから友人のアワが来た時に見かけて、わたしがどういう意味か説明させられたという苦い思い出があります。
アワ「全然意味わからないんだけど、何これ?」
筆者「コンサートとかの広告だけど、たぶん『We need music』(私達には音楽が必要だ)と言いたいんだろう」
アワ「あー、なるほど。やっとわかったわ」
その「事件」を踏まえ、このポスターについて筆者が思ったのは、文法が間違ってるとか、編集サイドでちゃんと英文をチェックしてないとか、それ以前に、まさか外国人が見るとは思ってないんじゃないかな〜、ということです。英語なのに。
英語はすでに世界の共通語といってもよいくらいですが、こういうことがあるたびに、日本人にとってはまだ非現実的なものであり、正しくても正しくなくても別にどうでもいいもの、のような意識が垣間見えてしまいます。このポスターをデザインした会社に、外国人の友人が困惑していた、と問い合わせたらどうなるでしょう? 多分「いや〜そんな事言われてもね〜英語なんてわかんないし」みたいないい加減な返事が返ってくるのではないでしょうか。
最初に戻って、「日本は英語化できるか」という疑問ですが、これはもう、これまでの流れでは何百年かかっても無理でしょう。ただし今後、楽天やユニクロ以外の企業が軒並み「社内英語化」を進め、英語を使うことに対するリアリティが増し、「できなくて当たり前」から「できないと困る」になればわかりませんが。
う~ん、私も今のままでは無理かなって思います。だって、今の日本教育での英語って、文章上のみであって、会話はそこまで重要視されてないじゃないですか?
今のままでは、英語化しても、話せないですよね。それから、英語化した場合、誤解を招くことも多かったりするんじゃないかな~。結局、日本人同士、日本語が通日同士が、わざわざ英語で話す必要ないしな~ってなってしまいそう。
ただ、英語化にする意味って何でしょう?海外にも事業を広めている会社であっても、日本国内で会社内は、英語にする意味ってあるんでしょうか?それよりも、日本語もちゃんと話せて、英語もビジネス程度で話せる、そういう社員を育てる方が、いいんじゃないかな~。
by KaoriNG (2010-08-27 11:05)
>>KaoriNGさん
やっぱりそう思われますよね。
そもそも教わっている英語の内容(文法・翻訳メイン)が、世界で求められている英語(会話・メールなどコミュニケーション)と違っていますし。英検なんか日本人が作ってて、問題文も日本語で書かれてるし。
日本人同士で英語を話して通じても、外国人に通じるとは限らないだろうし…。
英語化にする意味ですが、世界の全支社で言語を統一できれば仕事が色々スムーズになると思います。前の会社がそうだったんですが、例えば全社連絡があるときは、本社から英語で全支社にするっと流れてきます。翻訳する必要がないから手間がかからないんですね。それから、仕事で使うマニュアルやソフトウェアも、英語のバージョンだけあればそれでいいので、ローカライズする費用がかかりません。ユニクロ・楽天は「日本の大企業」から「グローバル企業」になるために英語化を進めてるんだと思います。
ただ、英語化しても日本語はちゃんとしてほしいですね。楽天ですが、クレジットカードを使うと「請求額 仮確定」という謎のメールが来ます…
by 管理人K(3X歳) (2010-08-27 15:01)
なるほど。。。確かに、全社員が英語が出来れば、仕事がスムースに行くんでしょうね。
ただ・・・私、頭が固いのかな~。仕事上のメールや電話、マニュアルやソフトウェアは英語で統一しても、別にいいですけどね、やっぱり日本の会社なら、日本人としての日本語をちゃんとして欲しいですね。
謎のメール・・・なんだろう?仮に確定してるわけであって、本確定じゃないから、払わなくていいとか?(爆)
日本にちょっとだけ住んだ、元カレッジのクラスメートが、日本の大学に交換留学に行ってた際、キャンパスで見かける学生さん達が着てる、Tシャツに書かれた英語を見て、ぎょっとしたと教えてくれました。はっきり覚えてないですが、ビックリするような内容の文字が入ったTシャツを、平気で着ていたそうです。。。
知らないってある意味強いけど、やっぱり恐いですね。
by KaoriNG (2010-08-27 15:47)
>>KaoriNGさん
そうですね、日本語第一、英語第二、とちゃんとできればいいのですが。就活サイトの書き込みなど見てると、最近の若い人の日本語はずいぶん怪しいと思ってしまいます…
謎の「仮確定」ですが、ドキドキしてたら数日後に「確定」メールが来て、結局同じ額でした。「仮確定」で先に言ってくる意味がわかりません。っていうか「仮」と「確定」をくっつけて使うなって感じですよね。この楽天KCが全社英語化したら、外国人顧客には「Confirmed balance (not firm)」とか書いて送ってしまいそうな感じです。
日本の大学の変な英語ですか! 一部の外国人には有名な話ですね!
マーク・ピーターセン先生(アメリカ人)は、明治大学のジャージが「University of Meiji」だったので、「これでは『明治な大学』です」と嘆いていました。(おかげで今ではofが無くなっているようです)
英語が話せれば10億人と話せる、とは有名なキャッチコピーですが、変な英語も10億人に見られてる、という認識もちゃんと持って欲しいですね。
by 管理人K(3X歳) (2010-08-27 17:24)