塞翁が馬 [日記・雑感]
隣町の某古本チェーン店で『大地の子』4巻を買ったはずが、中に入っていたのは3巻だったという忌まわしい事件から数日。返品しに行きました。
それにしても、どうしてこんな事になったのか。古本をよく買っていますが、こんな事は初めてです。お店としては、買取の際に、一冊一冊カバーと中身を照合していないのかもしれません。
しかし、ひょっとしたら店頭にあるうちに、表紙と中身が入れ替わったのかも…ひょっとしたら、心無い客の手によって。値札はカバーに付いていますから、安い値段の付いたカバーを、自分の欲しい本にかぶせて、レジに持っていくという方法が、あるのかもしれません。
しかし、この4巻のカバーに付いた値段は「105円」、最低額です。わからない…
でも、そういうことがあるとしたら、すぐ返品に応じてくれるでしょうか?
自分で買った本の中身を入れ替え、読んだ後で返金をさせようとする手口もあるかも…いや、いくらなんでも105円の本でそんな手間をかけるわけがない…
色々考えながら「古本市場」に着き、店員さんに実物を見せると、大変申し訳ないという事で、手元でやっていた作業を中断して、すぐ4巻を探しに行ってくれました。
実は、105円コーナーにあった『大地の子』はこれが最後の一冊なので、もう代わりはないのですが…でも、引き止めはしませんでした。そして数分後。
戻ってきた店員さんから渡されたのは、はるかにきれいな『大地の子』第4巻でした。
「105円のコーナーに在庫がございませんので、300円のコーナーのものですが、ご迷惑をおかけいたしましたので、こちらで代わりにさせていただきたいのですが」
何と素晴らしい対応!
代わりが無いからと言って、代金105円の返金で終わり、と想定していたので、嬉しい限りです。これで他の店に行って探すこと無く、家に帰ってすぐこの最終巻を読むことができます! お金が問題ではなく、希望の巻が読めなかった事が問題だということがわかってもらっているようで、何よりです。
何かあった時にこういう対応をしてくれるなら、これからも利用したくなりますね。
何と素晴らしい対応! さすがニッポンですね~。
でも人のよいカナディアンの適当さもかなり嬉しいものがあります。
by cecileyvr (2012-06-09 13:16)
>>Cecileさん
最近は日本のサービスもけっこう劣化しているような気がしていましたが、こういう事があると救われた気分になります。
でも確かに、カナダ風の臨機応変さも確かにいいとこありますよね〜。
by 管理人K(3X歳) (2012-06-10 22:49)