夏らしい夏

昨晩も蒸し暑く、よく眠れなかったのですが、夜が明けると次第にいい風が吹くようになってきました。一番涼しい、畳の居間で横になっていると、気持ち良くてぐっすり眠ることができました。朝寝とも昼寝ともつかない変な時間の仮眠でしたが、熟睡して、体力も気力もかなり回復した気分でした。

昼下がりは雲も出てきて、さらに過ごしやすくなってきたので、久々に日中の散歩に行ってきました。風が吹いて、湿度も低くてカラッとしていて、汗はかくものの不愉快ではない、そんな散歩でした。思えば、子供の頃の夏休みは、毎日こんなふうだったような気がします。



帰り道で、ホームセンターで処分される寸前の植物を買ってきました。もう夏も終わりということで、50円とか100円とかいう値段です。今からでは生長にも限りがあるでしょうが、出来るだけ大きくなってほしいものです。

薄暗くなりつつある庭で、買った植物を鉢に植え替えつつ、あちこち目をやると、すでに秋の気配がしました。青々とした葉を茂らせていたヒョウタンも、鉢に植えたものはいよいよ葉が枯れつつあります。アサガオやオクラはまだ最後に一花咲かせてくれる気らしいですが、その葉がこれまでより盛大に食べられています。秋の気配を感じた虫たちが、最後の喰いだめをしているようで、一夜にして傘の骨のようにされた葉も見られました。

この時期の虫は、よく食べるだけでなく、攻撃も強烈です。わたしは蚊に刺されて普段よりかゆい思いをするだけで済んでいますが、菜園から帰ってきた母はもっと痛そうな虫さされを多く作っていました。

そんなわけで、夏ももう終わりが見えてきたなあ、としみじみ思っていたのですが、ひょっとしたら筆者の近辺だけだったのかもしれません。テレビのニュースによると今日も猛暑日で、またしばらく続くようです。



そしてこのタイミングで、関西電力の火力発電所が緊急停止し、電力供給がさらに逼迫するとのこと。猛暑の時こそ冷房を効かせて、体調管理をしっかりしなければならないはずですが、電力需給が95%を超える予報になってしまうと、節電も気にしなければなりません。

天気予報に反して、筆者が今日体験したような昔風の夏が、日本各地に訪れることを祈っています。