入国管理局の求人

行ってきましたハローワーク。

筆者の行くハローワークでは失業手当の申告は9:00〜9:30の30分間だけとなっていますが、受付自体はその前からやってるのでちょい早めに行きました。時に8:55。すでに何人かの人が書類を出しているらしく、出し方を注意されたり、足りない書類を請求されたり、逆に質問したり。ということは、新たに失業した人が最低３人はいるということですね。火曜の部だけで３人ですから、月〜金全部合わせると15人くらいはいるかもしれません。さすがは大不景気。

それを尻目に所定の箱に書類一式を入れ、待ちます。10分もしないうちに呼ばれ、今月分の手当は一週間以内に振り込まれるとのこと。ひと安心です。

そのあとは、せっかく電車賃払って来たんだから求人検索コーナーに行きます。今日は趣向を変えて「就労条件：こだわらない」にしてみました。希望は正社員ですので興味本位だったのですが、これがなんと、とても興味深い求人を発見してしまうのでした。


事業内容

外国人に対する出入国審査、在留審査及び退去強制手続業務


ええー!?
入国審査官？
いや、「出入国審査官」ということは出国の審査もやるんだ…
「審査及び退去強制」ってのが怖すぎる…


かつてイギリスやカナダの入国審査で煮え湯を飲まされたことを思い出すとともに、「応募しちゃおうかな」という信号が脳から発生しつつあったまさにその時でした。その異様な数値に気付いたのは。


（↑ハローワークHPより検索したもの）

賃金形態　月給制


賃金　135,600円


賃金　135,600円


賃金　135,600円



じゅ、じゅうさんまんごせんろっぴゃくえん!!!???


あの、表情を崩さず色々な外国人と話し、入国に不備がある人を厳しく追求し、時には入国拒否したりする仕事がそんな給料なのか？　俺の失業保険より遥かに安い！　いや、っていうか大学時代にバイトでそれくらい稼いだ月もあったぜ!!　と驚愕しましたが、よくよく内容を見ると…



「仕事の内容：上陸審査業務室内の庶務業務」とありますから、どうやらバックオフィスの仕事ですね。最初の「事業内容」はあくまで機関全体の業務内容ということで、入国審査はきっと正職員がやるのでしょう。謎が解けました。あーびっくりした。

ちなみにGoogleで検索してみたところ、入国審査官になるためにはI種、II種もしくはIII種の公務員試験に合格して法務事務官となり、勤務経験を重ねた後に入国審査官になることができるとのことです。（出典：入国管理局HP「受験案内」）

「入国審査官になることができる」のが果たしていいことなのかどうか。ちょっとそう思ったのち、画面を閉じた筆者でした。もちろん応募する気は１ミクロンもありません。妻を養えないどころか、自分ひとりさえ養えなさそうな月給ですから。