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謎叔父 [ひとり暮らし]

それは大阪から帰ってきた晩の話。

部屋に入ると、あまりにもきれいに片付いているから驚いた。よく考えたら入れ違いで兵庫県の叔父が泊まりにくる予定だったため、慌てて片付けたのだった。今回は片付けるだけでなく、我ながらけっこう気を使ったと思う。

まず前回、ティッシュが要ると言うのでポケットティッシュを渡したら「なんで箱ティッシュの一つもないねん」と言われた。こっちこそ、なんでわざわざ道端で配ってるタダのティッシュが手に入るのに箱ティッシュなんか買うのかわからなかったが、聞いてみれば鼻炎気味でティッシュが大量に必要だとか。実際、ポケットティッシュが沢山あれば足りるだろうし、トイレットペーパーを使う手もあるだろうし、だいいちそんなに必要なら毎晩コンビニで何か買う時についでに自分で買ってくればいい、と思っていたのだが、その後GFが泊まりにくる時に気が変わって箱ティッシュを調達しておいた。叔父に「箱のティッシュも無いんかい!」と言われても気にならないが、GFに「箱のティッシュは無いの?」と聞かれたらかなり気になる。筆者はそんな男である。というわけで使いかけ(買ってから10枚くらいしか使ってない)を一箱と、その下に予備の新しいのをもう一箱、テーブルの上に積んでおいた。これだけあればさすがの鼻水も止まるだろう。

それから、銭湯に行きたいというので石けん、手ぬぐい、タオル、使い捨て安全カミソリをセットで置いておいた。

さらに、前回夜中にビールを飲みたがったので、6本ほど買って冷蔵庫に入れておいた。また、念のために1本開けて味見しておいた(←断じて自分が飲みたかっただけではない・・・すいません嘘です)

さらにさらに、テレビの無いわが部屋では退屈しのぎが必要だと思ったので、電車の中吊り広告で見て気になっていた雑誌を2冊、買って置いておいた。その2冊とは!

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週間東洋経済
「差がつく睡眠力 - 眠れないあなたを病魔が襲う」
週間ダイヤモンド
「成功する農業入門 - こんなにおもしろい商売はない!」

以前「年を取って体力が落ちてくると眠れなくなってくる」と語っていた叔父だけに、睡眠の記事は興味深く読んでくれるだろう。農業の方は、叔父は先祖代々の土地の一部で家庭菜園をやっているので、これも面白いはずである(入門的な記事の部分では飽き足らないかもしれないが)

また念のために、ベッドの横には最近買って読んだ小説を10冊ほど積んでおいた。SF、歴史物、登山物、刑事物そして『犬神家の一族』。これだけあればどれか当たるだろう。

万全を期して出発した筆者であったが、帰って来た目に飛び込んで来たのは想像を絶する光景であった。

「週間東洋経済」と「週間ダイヤモンド」・・・この2冊は机から1ミリも動いていなかった。
ましてや、あろうことか、その上にはこのようなものまで乗せられていたのだ!

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食べさしの

おかき。

(しかも口が全開)


これは一体・・・
袋の口はひょっとして、この筆者の口を現しており、中に見えるしけったおかきは筆者のしめっぽい心象を揶揄した物では・・・・・・ないことは確かだが、思わず深読みしてしまわなければやってられない光景であった。

それだけならまだしも、全く手つかずの2冊の代わりに、叔父が購入したと思われる2つの読み物が部屋に残されていた。「週間東洋経済」「週間ダイヤモンド」の代わりに読まれたその2つとは!

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「夕刊フジ」
「週刊少年サンデー」



○| ̄|_」




何も夕刊フジと少年サンデーがダメだとか言うつもりは無いが・・・とにもかくにも、筆者が想定していた「定年退職した元公務員の読みそうなもの」とは全く違うのであった。

・・・次に叔父が遊びに来る時には、「平凡パンチ」と「プレイボーイ」あたり置いておこうかと思う筆者であった。読んだことないが。
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