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入院11日目:手術4日後、管が全て抜ける [入院・弁形成手術]

また午前4時頃に目が覚めてしまい、眠ったり眠らなかったりしながら6時の検査の時間を迎えた。
体温、血圧、血中の酸素濃度、食前血糖値、体重など測る。
体重は、昨日までは椅子に座って測っていたが、今日は点滴台を持って、自分で所定の場所まで歩いて行って測ることができた。帰りにトイレに寄った。昨日よりも多くの事を自力でできるようになっているのが嬉しい。

7時から朝食。今日もそれほど美味しいとは感じなかったが、昨日ほど頑張らなくても完食できた。食後の薬は7種類、痛み止めが追加されていた。
しばらくすると昨日と同じく、主治医の先生が来られて、ドレーン管を抜きましょう、という事で処置が始まった。お腹から最後の管が抜かれる。指示通りに息を止める。管が抜かれた跡を縫ってもらう痛みに耐える。さっき痛み止めの薬が出ていたのは、このためだったのかもしれない。
最後のドレーン管が抜かれると、点滴台の下部に乗っていた本体(サキュームという機械)も不要になったので、看護師さんが点滴台ごと持っていった。まだお腹に2本、青い「ワイヤー」が入っているものの、先端は何にもつながっていない(処置で必要になった時に使うらしい)。というわけで、これで身体ひとつで動けるようになった。

管を抜かれた後は、昨日と同じでしばらく身体に力が入らなかったので、ベッドに寝ていた。すると、リハビリの担当の方が来られたので、少し待って欲しいと伝えた。20分程休憩させてもらってから、いざリハビリ室へ。今日もエアロバイク。まず50回転を保った状態で5分間。次に、60回転に上げて10分間ペダルをこいだ。終わった直後に血圧を測ってもらったが、問題ない模様。
エアロバイクの後は、足に1.5kgの重りを付け、上げ下ろしの運動。これだけでも、まだけっこう息が荒くなる。リハビリ室はこの週末は休みなので、重りだけ借りて土日は自主トレをすることにした。

リハビリ室から病室に戻った後、高額医療費の免除証を持って受付に行った。
入院が決まった直後に、会社の健康保険組合に申請して、自宅に送られてきた。これを前もって提示しておけば、年収に応じた自己負担限度額が適用されるというもの。生まれて初めて使うが、大変ありがたい。提出して病室に戻ると、すぐに受付から人がやって来て、免除証を返していただいた。コピーを取ったから、原本はお返しするという事だった。

昼ご飯は、うどんだった。久しぶりに食事が美味しいと思った。
食べ終わった後、同室のAさんが処置を終えて部屋に戻ってきた。足からのカテーテル処置をして、今日一日はベッド上安静という話が聞こえてきた。処置がうまくいっている事を祈った。

13時頃、看護師さんに清拭(身体を拭いてもらう)をしてもらっている時、そろそろ頭を洗いたいと言ってみると、確認してくれる事になった。結果、14時にはシャワー室の洗面台で自分でシャンプーをすることができた。言ってみるものだ。爽快だった。洗面台に、毛がずいぶん流れていった。
ついでに服を全部脱いで、鏡で自分の全身を眺めた。全身傷だらけだ。開胸した跡は、長いテープが貼られて見えない。縫わず、このテープだけで留めてあるらしい。首、腕、お腹、あちこち点滴針の跡やお腹の管を抜いた跡だらけだ。左腕には黄疸もあった。あと、この時初めて、手術の時に下半身の毛が短く刈られていた事に気づいた。昨日導尿カテーテルを外してもらって以来、自分でパンツの中を見たり、自力でトイレに行ったりしていたのに、今の今まで気付かなかった。手術の時は剃るものだと思っていたが、実際は刈るものなのだ。そんな事で感心してしまった。気持ちにも余裕が出てきたかもしれない。

16時前くらいに、母が用事のついでに立ち寄ってくれた。1Fに自販機があるという話をしたら、一人で行って、ココアを買って戻ってきた。自分は病院のお茶を飲みながら、少しの間だけ話をした。

17時頃、上司からメールあり。週末にお見舞いにきていただけるとの事。

18時前、さーちゃんが来てくれた。今日はいつもより早い。青いベストと、長い靴下を買ってきてくれた。
ベストは病室で着るために入院前から勧めてくれていたのだが、普段着ているフリースの上着があるから、と言って一度断った。実際に入院してみると、袖がないベストの方が、検温や採血などの時に色々と便利だとすぐ分かった。あと、軽くて疲れにくい。経験者の言うことは聞くものだ。
靴下は、ゆったりした暖かそうなもの。これまではずっと素足にスリッパを履いていたが、足は冷えるしスリッパは湿るしで困っていた。大変ありがたい。やっぱりさーちゃんに任せておけば大丈夫だ。

ベストを羽織って、靴下をはいて、病院の夕食を食べる。さーちゃんも、買ってきた夕食を食べる。ふたりで食べるとやっぱり落ちつく。食べ終わって歯を磨こうかと思ったが、もう18:35、ふたりの時間はすぐ過ぎてゆくから、後でひとりになった時に磨くことにした。

20時頃から自主的にリハビリをした。と言っても、借りた1.5kgの重りを足につけて廊下を歩くだけだったが、同じフロアの反対側の端まで歩いて戻ってくるだけで息が切れた。休憩と歩くのを30分ほど続け、20:30頃に談話室に入り、さーちゃんにおやすみの電話をした。

* * *
(以下、さーちゃんの日記より)
Kちゃんの寝間着用の上着を買いに行くことにする。今日はまた一段と寒いので手袋を着け、ひたすら自転車をこぐ。ひと通り見たが、紳士物は少ない気がする。手術前に足が寒いと言っていたので、「あったか」と書いてあるくつ下3足組も一緒に購入。

何とか◯◯分の電車に間に合う。いつものお店でおにぎり2個、セロリのきんぴら、豆腐のみそ汁を買う。Kちゃんと一緒におにぎり1個、みそ汁を食べた。やっぱり一緒に食べると美味しい。そして今日も19時がすぐに来る。いつもと違うのは、抱擁。
(※昨日まではハグもできない状態だった)
帰りのメールで夢のようと送りあう。昔に戻ったようだと。そして二人暮らしが始まると。Kちゃんと一緒なら何度でも始められる。だから無理をせず、ゆっくりと治して欲しい。


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