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入院2日目(旧タイトル:しばらく休みます) [入院・弁形成手術]

昨晩は、何度も起きてしまった。いくつも夢を見たが、内容は覚えていない。

朝食を食べていると、さーちゃんから着信があった。後でかけ直すとメールしたら、返信で、どうやら間違ってかけたらしいとの事。つい私にかけてしまったという事なら納得。思えば何年も前からずっと同じ番号で、毎日のように電話し合っているから。

朝食後に電話した。昨晩は寒くて、暖房を入れて寝たという。ふたりの時は暖房はいらなかったのに。この病室は寒くはないが、寂しい。さーちゃんも同じだろう。それにしても、今朝は少ししんどい。よく眠れなかったせいか。それとも、毎日これくらいしんどいのに、病気のせいと気づかず無理をしていたのかもしれない。単に、寂しくて体もしんどく感じるのかもしれない。

とりあえず、携帯電話からブログを更新する。
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タイトル:しばらく休みます

現在、心臓の件で入院中です。
退院して、
ブログが書けるようになったら
再開します。

奇特な読者の方々も、
健康診断で引っかかる事が
あれば、なるべく早めの
精密検査をおすすめします。
手術もリハビリも、若いほど
良いらしいので
(入院先では私が最年少の模様)
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今日の検査予定は、胸部CTスキャン。午後の予定だったのが早くなり、午前中に終了した。この時に腕に点滴(造影剤)するため針を入れてもらったのを、抜かず、そのまま固定された。3日後のカテーテル検査でまた使うという事。この針(正確に言うと、針はもう抜かれて、ビニールのような樹脂の細い管が血管にささっている状態)、4日間まではこのままさしておいていいらしい。

15時頃、母が来てくれた。午後が空いていたのでわざわざ来てくれたとの事。ありがたい。
果物の差し入れをもらうが、病院から「心臓疾患食」を出されているので、これは食べられない。持って帰ってもらうのも悪いので、夕方にさーちゃんが来たら渡して、食べてもらう事にする。柿とミカン、できれば食べたいのだが。
母が、手術後は実家に居ればいいと言ってくれたが、あっちは寒いと言って断る。本当はさーちゃんと一緒にいたいからだが、それは言えなかった。それなら、ちょくちょく我々の家に来るという。ありがたいが、遠いし、母も忙しいので少し心配。

母が帰ってすぐ、16時頃、シャワーを使わせていただく。左手首の点滴用の管を避けて、入念に洗う。
ついでに、鏡に写った自分の胸部を携帯電話で撮影。「Before/After」の「Before」である。(さすがにどこにも公開するつもりは無いが)
昨日はシャワーを浴びていないので、気持ちよかった。術後は一人でできるだろうか? さーちゃんに手伝ってもらうことになるかもしれない。

18時前、さーちゃんが部屋に来てくれた。昨日より早い。嬉しい。
昨日から今日にかけてのさーちゃんの日記:

* * *
何か夢を見ていたようだが、思い出せない。夜中に目が覚め、トイレに行くが、寒くて眠れない。暖房を入れる。寝たかどうかわからないが朝は来る。目覚ましより先に時計を見る。目覚ましまで寝ようと思うと電話が鳴る。姉からだ。シャワーを浴び、電話をかけると、Kちゃんからメールが届く。無意識にKちゃんに電話をかけていたことに気づく。間違いだったとメールをしたが、電話がかかってきた。嬉しい。本当に嬉しい。声を聞くだけでこんなに幸せ。早く会いたい。

朝一のお仕事は、郵便局。昨日からの寒さが一段と増したようだ。左手の手袋をさすと、昨日の会話を思い出し嬉しくなる。右手に冷たい風が当たれば当たるほど心が暖かくなるようだ。午前中の仕事が終わるとすでに昼前。いつもの喫茶店に行き、本日のランチ、カキフライをいただく。いつもの常連さんと会話をしたりしながら食事をする。駅に行き、定期券を購入。病院まで、1ヶ月分。今すぐこれを使って会いに行きたいが、午後の仕事が終わるまでお預けだ。会社に帰る途中でKちゃんからのメールに気づく。CTスキャンが予定より早く終わったとのこと。夕方はすぐに会える。嬉しい。

* * *

さーちゃんは定期券を買って、毎日来てくれる。嬉しい。本当に嬉しい。こんな幸せな男が他にいるだろうか。いや、いない。
今日は、足の爪を切ってもらい、洗濯物を持って帰ってもらう。あまりにも多かったので一部だけにした。入院した時に着ていた普段着も、一ヶ月は要らないはずだから。それにしても、出会ったときは血のつながりのない他人同士だったのに、今では何よりも大切な家族だ。不思議。ところで、昨日、さーちゃんが昼寝して私の夢を見ていた時、私も昼寝していた事に今気づいた。

ふたりで夕食。さーちゃんは駅で買ってきたおにぎり1個とセロリのきんぴら。おにぎりはもう1個あったが、夜食用との事。母から預かった柿とミカンを渡す。食事の後、色々な話をして、すぐ面会終了の19時。1時間でも何時間でも、さーちゃんとふたりで過ごしているとあっという間に過ぎていく。これは出会った頃から変わっていない。せっかく結婚して、シフト勤も無くなって休みが同じになり、いつも一緒にいられるようになったと思ったら、今度は入院。まるで神様が、ふたりで一緒にいられる事が、どれだけ貴重で大切な事かを教えてくれている気がする。

ひとりになり、夜は談話室にあった本を借りてきて読む。新田次郎『永遠のためいき』。八ヶ岳が舞台だが、メインは男女3人ずつの恋愛。新田さんの本にしては珍しい。しばらく読んで、そろそろ寝ようと思ったら看護師さんに「Aさん(同室の方)の処置をしますので音がします、すみませんが」と言われる。明日は我が身、「まだ寝ないので大丈夫です」と答え、23時頃まで読書を続けた。
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