SSブログ

道案内 [ふたり暮らし]

夏休み5日目。

2日前、石鎚山を見事踏破した我々。
(途中までロープウェイで行き、かつ、鎖を登らずに迂回路を使ったが)
筋肉にご褒美をあげる為、近くの洋食屋に行く事にした。

その途中、韓国人の青年に呼び止められた。
とは言え、わかるのは「スミマセン」だけで、iPhoneの画面に写ったペンションを指差すばかり。
この辺りは詳しくないし、スマホに表示されている地図も不鮮明でわからない。
私が英語で尋ねても、質問しているという事がわからない模様で、返事が返ってこない。

どうしたものかと思っていると、さーちゃんが目の前にある店に飛び込んだ。
そして、お礼を言って出てきた。
そしてまた、別の店に入って、出てくると、我々を手招きした。

「さすが不動産屋さん、よく知ってるわ」

ほんの少し行ったところで、韓国人青年の探していた「ペンション」が見つかった。
それは韓国食材店だったが、副業で宿屋をやっているようだ。
青年は笑顔で「アリガトウ」と言い、我々は「いいよいいよ、enjoy your stay」と言ってその場を去った。

160815_1817~02.jpg

そう言えば昨日、レンタカーを返して電車で帰ってくる途中でも、似たような事があった。
発車待ちの電車の中で、中国人のおばさんに中国語で話しかけられたので、「日本で中国人に間違えられるのは初めてだ」と思ったのだが、どうやら手当たり次第に声をかけているらしく、同じグループの人々が他の乗客にも地図を見せていた。

地図上で指差す先はUSJ。乗り換えが必要だ。
例によって英語で説明したが、どうやら全く通じていない…
と思うがいなや、さーちゃんがおばさんの手を取って、路線図の前まで連れていった。

おばさん達は、乗り換えの駅で「Thank you」と言って手を振り、笑顔で歩き去って行った。
その後、さーちゃんがこう言っていたのが印象に残っている。

「あの女の人、私が手を離そうとしても、ずっと私の手を握ってた」

英語は世界の共通語、とは言われるものの、話せない人の方が多い。
私はついつい英語に頼ってしまい、通じないとあきらめ気分になりがちだが、
同じ人間同士、言葉が通じなくてもできることはある。
それを昨日と今日、さーちゃんに教えられた。

さすがは私の妻、完璧だ[ムード]

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。