SSブログ

職業訓練の思い出(2) 学校について [職業訓練]

SH3I0194.JPG

今日はいよいよ職業訓練の修了式。かなり早めに着いたので、学校の近所をぶらぶらしていたら、校長先生にばったり遭遇しました。

「キミは好青年だねえ。じゃあまた後で」

おそらくは沖縄の方だと思われる校長先生、37年前に一人でこの学校を立ち上げ、無我夢中、四苦八苦で今の規模までに大きくしたということ。ハローワークと提携して、おそらくは50人くらいの求職者が3つのクラスに分かれて職業訓練を受けています。なぜか「好青年」と言われ、一撃で超上機嫌になってしまう筆者。いやいやさすがは百戦錬磨の苦労人、人の心をつかむのも見事です。

天気が良かったので公園で缶コーヒーを飲み、そのあと改めて学校へ。いつもの教室に入る前に、隣の席だったAさんと四方山話。いろいろな経歴の人々が集まったこの教室でもかなりのIT経験者ですが、みんなのお話はまた後ほど。

SH3I0195_2.jpg

修了式は時間通り、しめやかに行われました。12人の受講生のうち、式に出て、修了証書を受け取ったのは9人…と思ったら駆け込みで10人目が現れました。家が近いからいつも油断して遅刻しそうになってしまうとか。

一人一人証書を受け取り、常駐スタッフの2人の方から簡単なご挨拶をいただきました。「このネットワーク技術養成クラスは、皆さん大変真面目に受講されておられ、我々スタッフとしても身の引き締まる思いでした」という部分が印象に残っています。なぜなら、失業者が再就職するための職業訓練であるにもかかわらず、時にはそれこそ学級崩壊のようなクラスもある時がある、と噂で聞いていたから。

最後に校長先生の締めの言葉。

「皆さんよく頑張ってこられましたね。修了おめでとうございます。しかしご存知の通り、現在は雇用情勢はやはり悪く、企業は研修等の必要のない即戦力を求めております。ハローワークなどの求人では、もう皆さんお気づきでしょうが、「経験者募集」もしくは「経験者尚可」というものがほとんどです。そのため、皆さんがここでネットワークの基礎を3ヶ月間、熱心に学ばれたということ、これがすぐ就職に結びつくわけではありません。

しかし例えばですね、本校のWebデザイン科の方で、最近このような再就職の成功例がございます。その学生さんは、Webデザインの基礎を学んだわけですが、とある美容室に就職されました。その方のお仕事は、予約手続などのカウンター業務、一般事務、及び、美容室のHPの更新作業です。3ヶ月のコースの履修でWebデザインの専門職になることは大変難しいですが、発想を変え、色々な方向からチャレンジした結果が実を結んだと言うわけです。というわけで皆さんも、ここで学んだ事と、ご自分の経歴、ご自分に何が出来るかということを組み合わせて考え、ご自分の方から求人企業に対して積極的な提案ができるよう、努力されてみては如何でしょうか」

なるほど! 思わず唸ってしまうところでした。

やっぱり本当の話には重みがあります。それが誰も他に語っていない、すり減っていないお話であるから、さらに輝きがあります。これまで出席した、どの学校の修了スピーチより重みのあるお話でした。

この後は今年4月に立ち上がったばかりの「キャリアアップハローワーク」の職員の方が来校され、簡単な説明会がありました。これも行ってみなければ。

飾りも音楽もない、簡潔な修了式でしたが、それがかえって何とも感慨深く。
このあとは気の会った数人でランチへと。

(続きます:次回は仲間達について)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。