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カナダ移民局からの手紙(2)2008年12月 ってええっ!? [カナダ]

今日の日記の正式なタイトルは

「カナダ移民局からの手紙(2)2008年12月 ってええっ!?
改訂版技能移民職種リストの涙・・・かと思いきや
事実は小説より奇にして現実は想像を超越する」

です。もう一度聞かないで下さい、2度と言えませんから。

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ついに来たかって感じでした。

筆者が今年の5月に日本に帰ってきてから、もしくはブログをソネットに引越してから読者になっていただいた超絶的に奇特な方には馴染みの無いお話ですが、筆者は2006年の暮れから2008年の春くらいまでカナダに住んでいて、あまりにも住み心地が良かったので永住権を申請しました。

カナダ国内から出した最初の申請が返却され、日本から出したことにして2度目の申請を行って一応受け取ってはもらえたのですが、日本在住者が出すととても長い待機期間があります。(→当時の記事

そこへ追い打ちをかけるかのように移民法改定(改正とは口が裂けても言えません)。技能移民に対する職種見直しです。簡単に言うと、

● カナダは移民は歓迎するが、お金持ち、農家、技能のある労働者を特に歓迎する

● 技能移民=カナダで不足している職種の経験があれば応募可能

● ・・・でやっていたら申請者が多くて手が回らなくなってきた

● 対象になる職種をぐっと絞って応募者を減らそう(2008年2月より)

● ところが新しく対象になる職種が決まらないので移民審査ストップ(〜現在まで。→参考記事

みたいな流れです。
(※あくまで超簡単な概略です、念のため)

その「新しく対象となる職種」のリストがついに更新され、カナダ人の友人から情報が回ってきました。それが11月末のことでした。

ちなみに筆者の経歴は「カスタムブローカー」・・・いわゆる通関業です。って多分あまり知られていない職種ですが、輸入や輸出をする際に法律(関税六法)に乗っ取って手続きをする業務です。国家試験に合格すると「通関士」となることができますが、これはいわば貿易業界の弁護士みたいなもの、日本全国で数千人〜1万人程度しかいないほどのものです。・・・筆者はそんな試験、受けた事すらありませんが。まあ通関士でなくても、日本では通関の仕事はある程度できるし、カナダでは技能移民にも応募できたのです。

かつては。

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このカナダ移民法に関する新しい職種リスト(2008年11月28日改訂)によると、新たに「技能移民」として認められる職種は38種類。相当絞って、カナダで最も必要とされる職種が厳選されているようです。例えば金融系管理職、IT系管理職、採掘エンジニア、医師など。また料理人、電気技師、溶接工、クレーン操縦士なんてのもあります。いわば膨大な専門知識を学習によって、または研修及び実地で身に付けている人々が対象なわけです。

さて、そこへタイムリーに届いたカナダ移民局マニラ支部からの手紙。これはもう、中を見るまでもなく内容は明らかです。すなわち、


「アンタの職種(元通関業)は対象外だよ。残念でした。」


に決まってるでしょう。リストには通関業は載ってませんから。そもそも関税法は国によって違うので、日本で輸入やってた人がカナダに移民してすぐ輸入の仕事に就けるわけもなく。日本向けの輸出の仕事に就くならとても有利でしょうけど。

まあそれはともかく「残念でした」のメッセージはいいとして、重要なのは申請費用の返金手続きです。550ドルというちょっとした額を払っていますから、これは速やかに返してもらわなければなりません。当時で約60000円だったのが為替相場の変動で現在では約45000円くらいになってしまってますが、それでもちょっとした額です。

ところが事実は小説より奇なりとはまさにこのことで・・・

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"Please be informed that responsibility of processing of those applications submitted from Japan has been transferred from our office in Manila to our office in Tokyo."

(日本からの(移民)申請に関する審査はマニラ支部から東京支部へ移管いたしましたことをお知らせします)


え え ー !?


これまでフィリピン国内+アジア諸国の申請の山に埋もれて全然進まなかった日本在住者の審査が、晴れて日本国内で行われることになったということです。また聞きですが日本国内からのカナダ移民申請は年間600人程度だったとか。それなら審査スピードも格段に早くなることは間違いないでしょう。筆者の申請も「2008年12月1日には在日本カナダ大使館に届いているでしょう」とのこと。

さて審査時間がこれまでの「48ヶ月の待機+未知数の審査時間」からグッと短くなる・・・いや、ググググッと短くなる(←意味不明な強調)というわけで、日本からの申請者は大喜びではないでしょうか。これまで何年にもわたって蓄積されてきた申請が残っているでしょうから、筆者みたいに最近応募された方はそうそうすぐには結果は出ないでしょうけど、何はともあれ誰にとっても嬉しいニュースでしょう。


わたしを除いて。


そうです、審査の場が日本国内になったとはいえ、それとこれとは別問題です。


それとこれ、すなわち東京での審査と、新職種リストは完全な別物です。すなわち!


ど こ で 審 査 さ れ よ う が 結 局 対 象 外




なんですね。わたし。


むざんやな かぶとの下の きりぎりす(松尾芭蕉)

とでも言い捨ててもう寝ます。



でもまだまだ続きます。ブログも、人生も。




タグ:カナダ移民
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コメント 6

cecileyvr

う~ん、がっかり、でしたね。いよいよ友人ジェシー(カナダ公認移民コンサルタント)の登場でしょうか。Kさんならば英語でメール交信ができるので直接アドバイスが受けられますから。初回相談は無料ですよ~。いつでもお気軽に連絡くださいね。
でもKさんのことだから既にありとあらゆる調査済みでしょう、きっと。

by cecileyvr (2008-12-11 12:11) 

スモモ

カナダで仕事を得るか、大学生/院生になるかのどちらかしか手段はありませんよね。
それ以外は38種の職種以外は対象外ですからどうしようもないですよね。
私が以前査定受けたコンサルタント(カナダ人)は
本気で移民したいのなら仕事を探すことが口癖でした。
ただレジュメを求人サイトにポストしただけでは仕事探しをしているとは言えない、とも。まあその通りなんですけどね。
Kさんは今の仕事の関係で、カナダでも仕事探せるかも知れませんよ!?
ただ景気悪いので今は厳しいかも知れないですよね。。
日本人は全員が東京での審査なのですか?
新移民法と従来の移民法と平行して審査されるので、
新移民法適用者だけなのかな?と一瞬思ったのですが。
新移民法は半年から1年で移民権取得出来るようですし。
だから従来の申請者よりも早く結果がでるようです。

by スモモ (2008-12-11 23:30) 

管理人K(3X歳)

>>Cecileさん
どうやらまだ時期はきていないようです。今はもうちょっと腰を据えて東京に住むべきなのかもしれません。これにも何かの意味があるのだと信じておくことにしましょう。



by 管理人K(3X歳) (2008-12-12 21:10) 

管理人K(3X歳)

>>スモモさん
学生か就労ビザか。確かに事実上選択肢はそれだけですね。就労ビザにしても色々ありますが、学生やってからpost graduate permitでいけばダブルチャンスで随分楽になるでしょうね。

ちなみに従来の応募者の審査も東京に移管だそうです(ちょっこさん情報)。あとはいったい日本のカナダ大使館に何人の審査官がいるのか? ってのが気になってたまりません。2、3人だったら嫌ですねえ。


by 管理人K(3X歳) (2008-12-12 21:16) 

スモモ

従来の申請者もそうなんですか!

でも審査員と発給枠数が気になりますね。
日本人の移民って年間1000人程度なんです。
で、大半が結婚移民でスキルドワーカーは多くないようです。
バッファローに申請してるひとの方が多いかも知れないので
マニラに申請してる人って少ないのかもって思いました。
とある移民関係のサイト(アジアの申請者数などが載っている
多分公式サイトかな)に載ってるんですけど、
どのサイトだったか覚えていなくて自宅PCには多分ブックマーク
してると思うので帰宅したら確認しときます。

Kさんも自分が専攻したのとは別分野を学びたければ大学院など
行けば、2年目に38種と関係なく過去の職種(通関)だけで申請できるのだし卒業後も3年間のオープンワークが出るし移民できるチャンスが
多いですよね。



by スモモ (2008-12-13 15:35) 

管理人K(3X歳)

>>スモモさん
そうですそうです。従来の人もそうです。

確かスキルドは年間600くらいでしたかね・・・うろ覚えですが。
そう言えばカナダドルが随分下がってるから学費や生活費の捻出ははるかに楽になりましたね。どっちみちそんな貯金はないですが。あと、今の職種が何に当たるのかも調べないと。ひょっとしたら従来のリストに入ってるかもしれませんし・・・
by 管理人K(3X歳) (2008-12-14 01:02) 

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